元塾講師の大学受験参考書レビュー(ただし理系科目のみ)

星の数ほどある問題集を経験に基づきながら片っ端から語っていくブログ

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大学への数学


何も考えずはりきってやると時間の無駄です。

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大学への数学 2007年 05月号 [雑誌]
数学を決める論証力―大学への数学
大学への数学解法の突破口
微積分/基礎の極意―大学への数学
1対1対応の演習/数学B―大学への数学



この本は雰囲気的に保護者さんが読むことが多そうな気がします。

だからか、この本は良くも悪くも「カタイ」。
予備校講師がわかりやすく……みたいなノリはどこにも感じられないです。

今回は臨時増刊の形で数学の1A2Bの入試問題をクローズアップさせていました。

正直なところ、普通の問題集と変わりません。
ただ、この本が持つオーラによって勉強できたような錯覚に陥る可能性もあります。

4月という時期は誰でも頑張ります。
そこで何も考えずこの本を買ってしまうとエライことになります。

一番まずいのは数学がそれほど得意でない新高3の方でしょう。

今月だけかはわかりませんが、
1言でいうと、標準入試問題があります。

ですので、まだ基礎力も完成していないうちから
そういったことをやろうとするとただでさえ現役生には足りない時間が無駄になります。

この本は比較的数学は得意な浪人生の方が
入試のカンを取り戻すのにあっているのではないでしょうか。
だからといって入試レベルでそんなに難しい問題が並んでいるわけでもありません。

解説は特長はありませんし、レイアウトが見やすいといったこともありません。



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和田式センター数学II・B―新課程(学研)

数学を完全な暗記の科目と見ています。

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数学は暗記系の科目です。
「系」といったのは数学的な考え方が必要だからです。

著者はほぼ完全に数学を暗記科目と位置づけて、
その前提の下でこの問題集を執筆なさっているように見えます。

正直なところ、私もセンター数学程度の難易度ならそれも可能であると思っています。

特にセンター数学は似たパターンで出ることが多いですので、
それで高得点も狙えるでしょう。

数学はセンター試験でしか必要ない受験生はこの方法がいいのかもしれません。
(私はそうでなかったので講師としての経験と推測でしか考えれません)
そのような方はどうしても数学に頭を使う時間も少なくなってしまうからです。

逆に…
この本を買うべきでない
(本のすべてを信じるべきでない)
受験生もいます。

それはやはり二次試験など、センター以外で数学が必要な方です。
そういった方に必要なのは暗記するものと、
経験などで得た数学的な考えだからです。

決して暗記だけでうまくいきません。


肝心な本の中身ですが、
やはり暗記をメインにしているからか、
トリッキーな解き方は何一つしていません。
どれも教科書かチャート式などの参考書に
載っているような典型的な解き方です。

また、少し中身とそれるのですが
この本に「似た分野はまとめて攻略しろ!」的なことが書かれてあります。
例えば微積の前には二次関数の知識がいるから
一緒に攻略するべきだ…のようなことです。

これはいただけません。
この著者は頭の良い方なのでしょうから、
このような芸当ができるのでしょうが、
受験生が全員そのようなことができるとは限りません。

数学が苦手な人が正直にそのようなことをするとやる気が一気になくなります。

結論としては、この本からは問題の解き方だけ学んで
(何日おきに問題を反復するかなど)おけばそれで役目は終わりでしょう。

問題自体はどこにでもあるようなものですから敢えてこの本を買うこともありません。





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細野真宏の数IIIの微分積分が面白いほどわかる本―《1週間集中ライブ講義》偏差値を30から70に上げる数学 (極限編)



わかりやすいです。
難関大学を受験する人には向いてないかもしれません。


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数学は苦手な人は
数学のツボみたいなのが理解仕切れていない方が多いように思います。

例えばある問題の解き方を覚えて、
次の問題にもその解き方を忠実に真似て解こうとする人がいます。
そして少しだけ前の問題と違うから解けない。


そういった方は「数学は1問1問違うからオレには向いてない!」
といった感じで投げやりになる傾向があります。



この参考書は参照が非常に多いです。
つまり問題を解く際に、「〇〇の項目にあったように」という具合です。

数学では覚えないといけない知識や解法があります。
そして当然受験ではそれだけで対処できない状況が多いです。

参照が多いということは覚えるべき箇所と、
考えるべき箇所が独立しているということです。


これは数学が苦手な方にとってとても大切なことです。
この独立がうまくいかない限り数学が得意になることはありません。

独立がうまくいけば、
どんな応用問題も細かく区切って問題を考えることができます。
(これを求めるには、あれがいるから、この式を使って……という感じです。)

そういった意味でこの本は非常に有効に使えます。

この参考書を読むにあたって、
前提となる学力は教科書を一通り読んだくらいで十分です。

…ただ、数学が得意な方には向いてないかもしれません。
正直なところ、せいぜい「数学的思考法の見直し」に役立つくらいだと予想できます。

苦手さに心当たりがある方は一読を。

他の方の意見はこんな具合です↓
おすすめ平均
使用法を間違えないように。




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「ここからがわからない」入試基礎数学I・A40題

かなりユニークな本です。

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関連商品
「ここからがわからない」入試基礎数学II・B40題―東大生スタッフがコーチング!!



私は塾講師をしていた経験もあるせいか、
学生のみんながひっかかりやすいところ、
ここを理解するのが点数が取れるかどうかの境目、
そういうところがわかっています。

この本は数学の苦手な方が、
何とか基礎を理解した、
でも次の段階がわからない!
と思ったときにとても役立つでしょう。

難易度としては受験の初級程度までですので、
いわゆる難関校の理系を目指している方には合わないかと思います。

しかし思わず頷いてしまうほど、
学生のみんながわかりにくいと言い出す箇所がこの本には載ってあります。

そしてそれは
(理系文系に関わらず)受験数学の礎となる箇所ばかりです。


数学が苦手な人には正に合っているのではないでしょうか。

他の方の意見はこんな具合です↓
おすすめ平均
教科書学習時につまずきやすい問題を集中的に扱っている



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入試頻出 これだけ70(数研出版)



余裕のある人が最後の仕上げに、というところでしょうか。

入試頻出これだけ70数学1A2B3C
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この本は伝統を重んじる傾向のある数研出版にしては、
かなり型破りな本だと思います。

まず、出題されやすい問題が手前に来ていて、
1問ごとに出題者の意図を載せています。

ただし肝心なのは、問題の質と解説の質です。
問題の選択は……なかなかいいでしょう。
出題のされやすさを3ランクに分けているのですが、
そのランク分けは正直分け方に疑問を感じます。

ですので、まず前から順番にする本ではないと思います。

また、出題者の意図ですが、
受験生にとってはもっと夏ごろなどの早い時期に言ってもらえば
役立てれたのに…という、惜しいものが多いです。

そして本の雰囲気として「大学のための数学」的なカンジがします
(もっと受験よりにしていますが)。
少し関係ないかもしれませんが、
この本は基本的に数学にけっこう余裕のある受験生向けです。

解答は少し不親切ですが、
このブログで何回か言っているとおり
少し不親切なくらいがちょうどいいです。

この本の問題をやれば確かにどこの大学の問題でもある程度までついていけます。



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プロフィール

のぶつぁ

Author:のぶつぁ
元塾講師です。
大手予備校でも勤務してました。
そこで多くの参考書・問題集に目を通すことになりました。



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